【Mount & Blade II Bannerlord】カルラディア立志伝2・狼将編 其の十八
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北部帝国、西部帝国に和平を持ちかける
ヴァラゴスの死闘後、北部帝国に継戦するだけの戦力は残っておらず、たまらず西部帝国に和平を持ち掛けた。
いやいや、北部の犬もジャク様の前には、吠え面をかくしかないようですな!
(はぁ・・・、これでやっと戦力を整えられる・・・。)
グリウスは大笑しながら部下にジャクの活躍を話していたが、当の本人は嬉しさあよりも安堵のほうが強かった。無理もない。あのまま北部帝国との戦争が続けば、セスタダイム城は陥落していたのかもしれないのだ。ジャク自身もこれ以上の継戦は無理だと思っていた。
戦力再建への道
ジャクは、北部帝国との和平交渉が成立した後、負傷者だらけの戦役軍を西部帝国領のベルグムで解散させ、即座にセスタダイム城に向かった。
ガロン、騎兵以外の全部隊をこの城に預ける。
ガロン、俺はしばらく募兵に走る。兵士をかき集めたらすぐに戻ってくる故、それまでこの城を頼むぞ。
ガロンは、ヴァラゴスの戦いでまた、ジャクの悪癖ともいえる特攻をしたことを知っていた。だが、今のジャクのやつれた姿を見て、とてもじゃないが言及する気になれなかった。
ジャク様、今宵はこの城で休まれてはいかがですか?休息も諸侯たるジャク様にとっては立派な仕事です。
西部帝国は今現在、どことも戦争していない、一日くらい休んでも誰も文句を言わないでしょう。そうジャクに言ったが、
義父上(ガリオス帝・ジャクの主君)は間違いなく、近日中にどこか適当な国に宣戦布告するだろう。逆に今動かねば募兵する機会を失う。
そう言って取り合わず、騎兵とグリウス含む二名のコンパニオンを連れて、深夜のセスタダイム城を発ってしまった。
ガロンは自前の臣下から、無理にでも休ませるべきだったのでは、と言われたが、
臣下たるもの、主君が決定したことには黙って従うものだ。むしろ無理にでも休ませたらジャク様の負担になりかねない。
そう言って、ガロンは自分の執務室へ引きこもった。
ガリオス帝、再び南部帝国に宣戦布告する。
ジャクが徴兵に走っていた頃、伝令からまたも、ガリオス帝が南部帝国に宣戦布告したとの情報をキャッチした。
ジャク様!これでまた戦ができますな!
グリウスは、今からでも南部帝国に戦争に行きたい様子であったが、ジャクは、
今回は戦力が整うまでリコリス家(ジャクが家長を務める家)は参陣せん。グリウスもそのつもりでいろ。
と、グリウスを制止したが、
なるほど!兵士を徹底的に鍛え上げて南部の犬どもを蹴散らすおつもりですね!ジャク様は知勇兼備の名将であられますな!
と、意気揚々とジャクを褒めたたえた。
(別に大した事を言ってないと思うが・・・、変に褒められると逆に馬鹿にされた気分になるな。)
グリウスのこの大言壮語に呆れる思いで聞いていたが、ジャクは各地で徴兵し、西部帝国領のゼオニカにて最大兵員まで徴兵、ここの闘技場で部隊の訓練を施すことにしたのだった・・・。
といった感じで今回はここまで。西部帝国は少しくらい戦力再建の時間を与えてくれたっていいんじゃないか!と、思う今日この頃です。