【Mount & Blade II Bannerlord】カルラディア立志伝2・狼将編 其の十六
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西部帝国、アセライと和平を結ぶ
北部帝国の犬どもめ。我々に挑もうともせず、戦う前にしっぽを巻いて逃げるとは・・・
そういったのは、新しくジャクの副官になったグリウスという男だ。
部隊を再編し、セスタダイム城にガロンを置いてきてからは、この男が副官を務めることになった。
結構敵地の奥まで進軍したのだがな。ここはひとまず防衛に回るとするか。
まあもしもの時はご安心を。北部の犬どもなど、我々の敵ではありません。
ガロンは言いすぎるきらいがあったが、なかなか思慮深く、落ち着いた性格だった、だがこのグリウスという男は、血気盛んで、ジャクの決めた方針は絶対という、イエスマン的な気質だった。
(これは俺がうまく調整しないと大変なことになるな・・・)
ジャクがそんなことを思っていると、アセライと西部帝国との和平交渉が始まった。
アセライごときが我々に宣戦布告するから、我々に献上金を渡す羽目になるのです。奴らに神聖なる我がカルラディア帝国の地は踏ませませんよ。
ジャクはこのグリウスの言動を見ながら、この男を一軍の将として育成するのは、なかなかに骨だと思った。実際は西部帝国が北部帝国との二正面作戦を嫌って、間一髪で有利な条件で和平を結んだのだ。
(バタスやガロンと違って、この男は衝動的で軽挙妄動なきらいがあるな・・・)
だが、グリウスほどではないが、ジャクも思慮が浅いところがある。取りあえずジャクは、この猪武者のグリウスとしばらく行動を共にすることになった・・・。
セスタダイム城防衛戦
北部帝国領では徒労に終わり、仕方がなく西部帝国領に戻っていると、ある一報が届いた。
ジャク様!我がセスタダイム城に、北部帝国軍約650が来襲!
う、うーむ・・・。
セスタダイム城には約70人しかいない。ガロンに急いで募兵させているものの、間に合わず、案の定戦役軍の標的にされたのだ。
ジャク様!ここは我々だけでも城に入り、北部帝国を迎え撃ちましょう!
・・・少しでも勝算を上げるために、近くにいる部隊を招集する。戦役を発令する。
これで勝てる見込みが出てきた。ではセスタダイム城を包囲している敵をせん滅するぞ。
こうして、元帥としては初めての大規模野戦が始まった。
ここでジャクは、騎馬・弓騎兵に突撃を指示。本格的な白兵戦を始めた。
さすがジャク様だ!北部の犬は尻尾を巻いて逃げましたぞ!
(思ったよりも損害が出たな・・・。)
ではさっそく、奴らの諸侯の首を刎ねて、戦勝祝いとしましょう!
刎ねん!全員解放する故、一切手を出すな!
こうして、セスタダイム城は何とか防衛した。だがグリウスのこの性格には内心げんなりしていた。ガロンならば、
今回は何とか守り切れましたが、次回からは城に少しでも兵を置くなり、あらかじめ戦役を起こして、予防的攻撃を加えるなりして、このような事態にならないよう、心がけてください・・・。
と言っていたはずだからだ。そしてセスタダイム城に入城したとき、城代を務めていたガロンから、まったく同じようなことを言われたのだった・・・。
といった感じで今回はここまで。話は変わりますが、元帥になっての大規模戦闘はどうも慣れてなく、思ってたよりも損害が出てしまいました。大規模野戦の指揮も、もっと勉強しなければだめですね・・・。ではまた次回お会いしましょう。