【Mount & Blade II Bannerlord】カルラディア立志伝・修行編 其の五
前回までのあらすじ
剣関連のスキルを剣豪クラスにまで上げたジャクは、ある大会主催者の一言で、名前を上げるために盗賊の住処を急襲することを決意、バタニア領に戻り武器を揃えて山賊の隠れ家を襲おうと考えるが・・・
傭兵団結成に走るジャク
いくら自分を鍛えたとはいえ、流石に一人で隠れ家奇襲は危ないな・・・周りも巡回している盗賊もいるだろうし、ある程度頭数が必要だ。
いくら脳筋剣豪の俺でも、十数人一気に襲い掛かられては勝ち目がない。ひとまずバタニア領の兵士をかき集めて、小規模ながらも傭兵団を結成することにした。幸い店の収益もあり、ある程度の数なら傭兵団を運営することが出来る。
村々を回って徴兵し続けたジャクは、自身の部下の規模は40人近くへと膨れ上がり、貧弱ながらも傭兵団結成となった。これでかねてからの夢だった傭兵団長になった訳だ。
流石に正規軍相手だと負けるが、賊連中なら普通に勝てるだろう。隠れ家奇襲も十分できる
ジャクは意気揚々だった。
結局一人で隠れ家奇襲するジャク
取り敢えず隠れ家まで近づいたが、ここで部下を失いたくないな・・・。俺一人で隠れ家を壊滅させるから、お前らは待っていろ
部下たちは困惑した。この隊長は本気で自分一人で隠れ家を潰すつもりらしい。部下全員が制止しようとしたが、ジャクは聞く耳を持たず、本当に一人で隠れ家へ向かっていった・・・。
(盗賊連中はくつろいでいるな。よし、気づかないうちに矢で全員始末してしまおう)
正々堂々と勝負なんてしていたらさすがの俺でも負けてしまう。ビールを飲みながら雑談している盗賊に矢をヘッドショットすると、断末魔を上げて倒れた。仲間の仇を討たんと雄叫びを上げながらこちらに向かってくる敵を、ジャクは黙って矢で始末していった。
よし、これであらかた片づけたかな・・・
そう思った瞬間、部下数人を率いた盗賊の頭が突如として現れた。
よくも俺の部下を始末してくれたな。ここらで一騎打ちで決着をつけてやる
・・・いいだろう
ここでジャクは考えた。山賊の頭でも長年部下を率いてきたのだ。勧誘してコンパニオンに昇格させればいい人材になるのではないかと。
(是非とも生け捕りにしたいな・・・)
そう考えているうちに頭は襲い掛かってきた。
勝負は一瞬だった。頭に兜割りをお見舞いしたが、どうやら奇跡的に瀕死で済んだらしい。周りの部下もこれには驚愕し、一目散に逃げていった。
気絶した頭を担ぎながら、部下たちの元に戻ったジャクは開口一番に
お前ら!隠れ家は俺が片付けたぞ!盗賊の頭も生け捕りにした!
と吠えた。部下たちは最初は困惑したが、次には歓声を上げていた。
といった感じで今回はここまで。次回からは傭兵編になります。