【Mount & Blade II Bannerlord】カルラディア立志伝2・放浪編 其の四
前回までのあらすじ
片手剣・両手剣を250まで上げたバタス。その剣術を人助けのために使っていると聞いたジャクは、たまらなく嬉しかった。だが、バタスが南部帝国の勧誘を断って、ジャクの部下になりたいと言ってからは状況が一転。ジャクはバタスとともに即座に荷物をまとめて、ダナスティカから逃走することにした・・・。
放浪生活の始まり
うむ・・・、何とか外に出れたな。
とりあえず首尾よく逃げられたことに、ジャクは安堵した。
私のせいで迷惑をかけて申し訳ありません、師匠・・・
バタスはかなり気に病んでいたが、ジャクにとってはむしろどこかに定住するよりも、こうして傭兵稼業に精を出したほうが性に合っているのだ。それに・・・
バタスは俺にとっての命の恩人だ。気に病むことはない、これ以上その話題を口に出すな
と、バタスに言った。ジャクなりの気の使い方だったが、自分でこんな台詞を言いつつ、
不器用さはバタスと大して変わらんな・・・
と思ったりもした。幸い、軍資金に関しては心配することはなかった。剣闘士時代に膨大な金額を稼いでいたからだ。
し、師匠。私との修行だけでこんなに稼がれてたのですか・・・
傭兵をやっていればわかるが、こんな金すぐ消し飛ぶぞ?
ジャクは知っていた。防具一つをとっても10万デナルなんてあっという間に吹き飛ぶ。ずっと平民をやっていたバタスにはその意味がよく理解できなかったようだった。
初めてのトーナメント
こうして、ジャクの傭兵稼業が始まった。副隊長にバタスを据え置き、帝国領の各地の村で兵士を募っていった。そして南部帝国領・ボストラムでトーナメントが開催されていたので、参加することにした。
師匠、私たちがトーナメントに参加して大丈夫なのでしょうか・・・?
まだ人相書きが出回っていないから大丈夫だろう
それにバタスには一回トーナメントの空気を味わってほしかったのだ。せっかくの剣技を、こうした大舞台で披露して歓声を浴びる喜びを知ってほしかったというのもある。
結果から言うとジャクが優勝したが、バタスも強力な防具を身にまとった兵士を叩きのめしたりと善戦した。
あの後、バタスから・・・
生まれて初めて大舞台での歓声を浴びました。こうした経験をさせていただき、師匠には感謝の言葉しかありません!
と、興奮冷め止まぬ口調でバタスはジャクに言った。だがジャクは、
喜んでもらって何よりだが、傭兵っていうのはこういう良い事だけではない。むしろこれからが地獄だ。
と返した。実際盗賊狩りで容赦なく皆殺しにすることなんて頻繁にあるし、またその逆の自部隊壊滅なんて事もあるからだ。傭兵稼業でバタスが大きな幻滅をしないように、ジャクは心がけるようにした。
といった感じで今回はここまで。大して進みませんでしたが、次回もまた、気ままな放浪生活を続けます。