弱小領主のゲーム手記

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気ままにゲーム日記を書く変人のブログです。

【Mount & Blade II Bannerlord】カルラディア立志伝2・放浪編 其の三

前回までのあらすじ

闘技場でバタスに剣術を教えることにしたジャク。バタスは何一つ音を上げることなく、修行に付いていき、片手剣と両手剣の熟練度を200になり、一人前の剣士に成長した。そしてジャクの記憶も徐々に取り戻しつつあった・・・。

剣客・バタス

片手剣・両手剣の熟練度が200を超えた後も、バタスはジャクに剣術修行を請うた。ジャクはこのことにかなり驚いた。あの優しさだけが取り柄だと思っていた男が、こんなにも根性があるとは思わなかったのだ。

(この調子ならバタスはもっと強くなれるな・・・)

バタスの期待に応えるためにも、ジャクはさらに闘技場にこもってバタスに剣術を教えた。

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両手用武器225まで成長

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片手用武器225まで成長

(これは俺が思ったよりも才能があるかもしれん・・・)

記憶をなくす前のジャクは、傭兵隊長時代、分隊長クラスの部下を、一軍の将にふさわしい能力にするため、そして自分についてきてくれる部下可愛さから、熱心に闘技場で訓練を施したものだ。

この世界でもその(教育癖)が出たのだ。もともとは命の恩人・バタスへの恩返しのつもりで、剣術を教えていたのが、いつしか熱心に剣術を極めようとする、唯一無二の親友のため、という動機に変わっていた。

そしてバタスの剣の熟練度は250に成長した。

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両手用武器250まで成長

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片手用武器250まで成長

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ジャクも、レベル38から41にまで成長した

そしていつからかバタスはジャクのことを(師匠)と呼ぶようになっていた・・・。

バタス、ジャクの部下になる

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ダナスティカ、酒場にて・・・

剣闘士になって以降、ジャクはバタスの家を離れて、酒場の寝室で寝泊まりしていた。そして、バタスが剣術を覚えてからだろう、彼のうわさ話を聞くようになった。

それは自身の剣術を生かして、人助けのために動いているとのことだった。最近では町民を襲おうとした盗賊三人を、一人でこん棒で懲らしめて衛兵に突き出したらしい。しかも三対一という危険な状況で、バタスは盗賊を気絶で済ませて、出来るだけダメージが入らないように配慮したのだから、バタスの成長っぷりには剣術を教えたジャク自身も感服した。

(バタスは優しさだけが取り柄の男じゃなくなった。もはや俺の教えは必要ないのやもしれんな・・・)

そう考えながら寝室で一人寂しくビールを飲んでいると・・・

師匠・・・、師匠はいらっしゃいませんか。

突然バタスがやってきた。いつもは笑顔で話すバタスが、今日は深刻な顔つきだった。何かあったのかと事情を聴いてみると、南部帝国から歩兵隊の下士官として軍に参加しないかという仕官依頼だった。平民の身分でいきなり下士官は破格の待遇と言っていい。

是非とも受けるべきだ

ジャクはそう言おうとしたが、表情から決して嬉しくないのは明白だった。何か受けたくない理由でもあるのか。ジャクがそう聞くと・・・

師匠の下で戦わせて下さい!そのために仕官の誘いも断ってここに来ました。

ジャクは驚愕した。傭兵隊長をしていたとはいえ、この世界では何も権力もない一平民に過ぎない。南部帝国に仕えたほうが間違いなく堅実だ。それに下士官待遇での勧誘とはいえ、徴兵を断ったら大変なことになる・・・。

そんな感じのことを言ったが、それでもバタスは引かなかった。

兵士として戦うなら、私に剣術を授けてくださった師匠の下で戦いたいのです。

バタスは続けた。バタスが子供の頃、南部帝国は父を無理やり徴兵して訳も分からぬ土地で戦死させた。それ故にいかなる評価を受けても南部帝国のために戦うつもりはない。そんなところよりも、熱心に剣術を教えてくれた俺(ジャク)にご恩を報いたいとの事だった。

師匠が私に恩返ししたように、今度は私に恩返しをさせてください。まだ何一つも出来ていないのです。

分かった・・・。だが徴兵を断った以上、南部帝国はお前を捕まえようと躍起になるだろう。今すぐに荷物をまとめてダナスティカを離れるぞ・・・

ジャクはバタスの頑固さに負け、傭兵生活を始めることにした。気ままな剣闘士生活が、この世界でも傭兵になろうとは、人生とはわからぬものだ。だがそれ以上に、南部帝国の下士官という地位や名誉より情義を取って、自分の部下になる道を選んだバタスの判断が、ジャクはたまらなく嬉しかった。

といった感じで今回はここまで。次回からようやく本格的な放浪生活に入ります。