【Mount & Blade II Bannerlord】カルラディア立志伝2・放浪編 其の八
スラクトラの屈辱
前回ガマルダンの戦いで大損害を食らい、最大級の屈辱を味わったジャクであったが、今回はそれをさらに上をいく屈辱を味わうことになる。それが、スラクトラ城近郊で起こった、スラクトラの戦いである。
これは流石に戦力を立て直さなくてはならんな・・・
そう思っていた矢先に事件が起きた。スラクトラ城近郊で自部隊をはるかに上回る、ウランジア軍・2部隊に追跡されたのだ。
しかも2部隊とも、自分よりもはるかに行軍速度が速いのだ。ジャクは必死にスラクトラ城に逃げ込もうとしたが、ウランジア軍の将、ヴォレリックに捕まってしまった。
相手はこちらの二倍以上。戦ってもまず勝つことは無理だろう。ジャクはやむを得ず、部隊の約三割を囮にし、城に逃げ込むという苦渋の選択をした。壊滅よりはマシという判断からだ。
この騎士道に大いに反した行為で、ジャクの事を勇敢と呼ぶ者はいなくなった。
勝敗は兵家の常とはよく言う言葉だが、ガマルダンの戦いから続く今回の一連の敗北劇は、間違いなくジャクの失態によるものだった。いや、そもそも西部帝国の傭兵になるといった時から、ジャクは悪魔にでも取りつかれたように、失敗を繰り返していたのだ。
師匠・・・。
すまないバタス・・・。今は一人にさせてくれないか・・・。
バタスがジャクに出会ってから、二年ほどの付き合いになるが、この時のジャクは、バタスが今までに見たことないほど、ひどく落ち込んでいた。
シャラスの戦い
しばらくジャクは、スラクトラ城でふさぎ込んでいたが、いつまでもこうしているわけにもいかない。西部帝国の皇帝・ガリオス帝が戦役を発令すると、ジャクは約30人余りのわずかな部下を率いてこれに参陣した。
ジャク。スラクトラの事は聞いている。気に病むでない。余自らウランジア領に攻め入る故、名誉を挽回して見せよ。
ジャクにそう言葉をかけたものの、ガリオス帝はかなり渋い表情だった。
ガリオス帝がまず最初に狙ったのは、ウランジアの街である、シャラズであった。ジャクは、スラクトラの復讐とばかりに、今までかつてない意気込みでこれに挑んだ。ガリオスが1000人を超える大部隊で包囲していると、ウランジア軍約700が来襲。一大決戦が始まった。
ジャクはどの部隊も任されずに、フリーランスとしてこれに参加した。この時はまだ傭兵だったため、ガリオス帝の信頼を勝ち取っていなかった。それ故にどの部隊も任せなったのだろう。
この戦いでのジャクは容赦なかった。歩兵は一切狙わずに、近接戦に弱い弓兵を中心に叩き斬っていった・・・。
だが、途中で敵の弩兵のボルトがあたり、気絶した。
結果は西部帝国の辛勝で終わった。ジャクは56人も倒す大戦果を挙げていたらしい。
その後、西部帝国とウランジアとの間に和平が成立。この時ジャクはある決意をしていた。
生涯をかけてでもウランジアを倒して見せる・・・
といった感じで今回はここまで。正直あの時勇敢の特技を失ったのはかなり痛かったですね・・・