【Mount & Blade II Bannerlord】カルラディア立志伝2・放浪編 其の九
前回のウランジアとの一連の戦いで、完全にウランジアに恨みを晴らすと決意したジャク。だがその前に南部帝国との戦いが始まろうとしていた・・・。
ソリオス城の戦い
西部帝国はスタルジアとの和平後、即座に南部帝国に宣戦布告した。南部帝国と言えばバタスの因縁の相手だ。ジャクも名誉挽回のチャンスとばかりに意気込んだが、バタスから・・・
ここでこけたら元も子もありません。師匠、私は大丈夫ですから、まずは冷静に・・・
と、本来自分が投げかける言葉をバタスに言われた。ジャクは内心苦笑いしていた。
(これではどちらが隊長かわからんな・・・)
流石にこれ以上部下に気を遣わせるわけにはいかない。ジャクは深呼吸すると、約四十人余りの兵士を引き連れて、南部帝国に襲われている城、ソリオス城を救うために部隊を急行させた・・・
西部帝国1000、南部帝国700の一大決戦である。だが、数でこそこちらが300も上回っていたが、質は南部帝国が勝っていた。
ここは俺が頑張って一人でも多く敵を倒すしかないな・・・
ジャクは覚悟を決めてこの戦いに挑んだ。南部帝国は円陣を組み、完全に受け身の体制で挑むつもりだ。だが物量で勝る西部帝国は、数で押す戦いに注力を注ぐことにした。ジャクも突破口開くために、果敢に敵の円陣に突っ込んで、弱兵を斬って回った。
またも戦場で気絶してしまったが、今回も49人も倒すという華々しい戦果を挙げた。
そしてこの戦いの後、ジャクが当主を務めるリコリス家(クラン)の規模が2にまで上がった。これで正式に西部帝国の諸侯になれる規模になった。
ジャク、西部帝国の諸侯になる
この後、即座にガリオス帝を探すことにしたジャク。だが、ガリオス帝は南部帝国の街、リカロンにて城攻めを敢行していた。
ジャクは即座にガリオス帝に謁見。ここで臣下の誓いを立てることにした・・・。
貴公の働きはよく存じておる。我が帝国の臣下になることを喜んで認めよう
陛下、申し訳ありません。私の生まれが卑しいものですから、誓いの言葉がわからないものでして・・・
ジャクがそう言うと、ガリオス帝は一笑した。
ははは、そんなこと気にしていたのか。身分などに囚われるな。今からわしの言う言葉をそのまま復唱すればよい。ちゃんと聞いておるのだぞ?では・・・
と、懇切丁寧にガリオス帝は誓いの言葉をジャクに教えた。元の世界ではバタニア諸侯を務めていたのだから、誓いの言葉くらいは知っている。ガリオス帝がどんな性格か試したのだが、こんなに寛容な皇帝相手に姑息な策を弄したことにジャクは後で後悔した。
新たな旅立ち
とはいえ、現在のこの状況ではガリオス帝に勝ち目はないだろう。自軍は100人を超える大部隊になっていたが、見事に新兵ばかりだ。新たに分隊長(コンパニオン)に出世した、ガロン・ヴェラノアの一軍の将としての教育もしなければならない。
師匠、陛下の戦役軍に参加しなくても・・・
バタスがそう言いかけたとき、ジャクはこう言った。
今戦役軍に参加しても陛下に迷惑をかけるだけだ
ジャクは続けた。陛下のお役に立つためには山ほど準備しなければならない。新兵の教育、新しく昇格した将校の育成、西部帝国に工房を立てて資金源の確保、それにバタスの槍教育がまだ終わっていないことも告げた。
新しく名刀ランクの武器も作れるようにもなった。完成次第、この部隊の幹部たる諸君に配るつもりだ・・・
これが以前話されていた有力な資金源ですか・・・
まあ何にせよ、今の我が部隊は軟弱だ。皆を闘技場で一から鍛えなおすから覚悟しておけ
ジャクはそう言うと、部下全員に号令を出し、即座に西部帝国に戻る支度をさせた・・・。
といった感じで今回はここまでです。今回で放浪編を終了します。