【Mount & Blade II Bannerlord】カルラディア立志伝2・狼将編 其の七
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ラゲタの戦い
ジャクはその後も各地を放浪。西部帝国の危機となればとりあえず参陣することにした。西部帝国領の街の一つである、ラゲタも戦火にさらされた為、ジャクはこれに参陣することにした。
戦役軍に参加していないため、今回は我が直属の部隊しか、指揮権を与えられていない。コンパニオン諸君や兵士は後方で待機。俺だけで迎撃にあたる。
(自分から参加しないくせに・・・)
ガロンは内心毒突いていたが、特に口出しできなかった。部隊を危機に陥れるどころか、最低限の損害で済むように、ジャクが配慮していたからだ。
騎馬戦はあまり慣れていなかったから、大して戦果を挙げられんかったな・・・。
それは残念でございましたね。
ガロンは不貞腐れていた。今までは不器用ながらも、がむしゃらに戦場に挑んでいたジャク。
だが、鍛冶熟練を極めると言ってからは、鍜治場に引きこもったり、戦をしても戦役軍の勝ち戦に、ハイエナのごとく参陣して、戦果をかすめ取るという姑息な戦闘をしていたのだ。
そんなガロンの様子を見ていたジャクは、
俺の鍛冶熟練が225になるまでの辛抱だ。逆に225に上がってからは恐ろしく多忙になる。それまでの休暇だと思えばいい。悪いが俺のわがままに付き合ってくれ。
と言い聞かせ、鍛冶修行に勤しんだ・・・。
ジャク、念願の鍛冶熟練225に到達する
取りあえず部下の前では平静を世覆っていたジャクであったが、一番焦っていたのはジャク自身である。
早いとこ225に到達し、武芸を極めたいと思っていたジャクであったが、流石にこれだけ戦をしないと、部隊の士気にかかわる。
適当に山賊狩りなどしていたが、やはり正規軍と戦闘をしたほうが士気が盛り上げるのだ。
これ以上は厳しいか・・・
そう思いかけていた時、ようやくジャクの鍛冶熟練が225に到達した。
うおおおおおおおお!来たぞおおおお!!!!!
どうなされましたか、ジャク様!
突然のジャクの雄たけびに、ガロンが驚いて飛んできた。その時はジャクは嬉しくて咆哮したが、気分が落ち着いてくるとだんだん恥ずかしくなり、
あ、ああ。驚かせてすまん。ようやく熟練度が225に到達した故、これから多忙になるぞ。ガロン、心しておけ。
と、浮ついた声でガロンに言った。ガロンはニヤリと笑い、
これから楽しみにさせていただきますぞ。「刀匠」殿・・・。
と言って、宿屋に戻っていった。
思えば鍛冶を極めると決めてから、一年近くも放浪したのだ。不貞腐れた態度を取ったりしたガロンだったが、なんだかんだ言っても、自分のわがままを黙って聞いてついてきてくれたのだ。
この傭兵時代と大差ない生活を、我慢してついてきてくれたガロンやほかのコンパニオンに、ジャクは気恥ずかしくも、我ながらいい部下を持ったと感謝の念に堪えなかった・・・。
といった感じで今回はここまで。ゲーム内時間で約一年かかりましたから、225到達時は本気で嬉しかったですね。持久力が上がることで体力が跳ね上がりますし、これでようやく戦場で活躍する準備ができたといったも過言ではないでしょう。ということでまた次回お会いしましょう。